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経常利益は約2・7倍の11億7300万円 ベガコーポレーション中間決算


コロナ禍のEC需要増で

インテリア家具を中心としたEコマース事業を展開する㈱ベガコーポレーション(福岡市博多区祇園町、浮城智和社長)の2021年3月期中間決算(4~9月)は売上高が前年同期比48%増の98億8300万円、経常利益が約2・7倍の11億7300万円で増収増益となった。
業界においては、コロナ禍で在宅時間が増えるなど、生活様式の変化に伴うEC利用率増加で市場拡大が見込まれる中、同社はSEO、Web、SNS広告強化により、自社サイト「ロウヤ」で、アクセス数が前年同期比99・8%増と大きく伸張。全体の売上高に占める割合は49・5%に上昇し、最大の販売チャネルとなった。また、越境ECプラットフォーム事業「DOKODEMO(ドコデモ)」は渡航制限によるインバウンド消費の代替としての需要の高まりを受け、同様に広告費を増額し、アクセス数および会員数が台湾などアジアを中心に大幅に伸張した。利益面においては販売価格商品構成の見直し、在庫適正化や適正配送による保管費および物流外注費の削減といった利益改善を強化し増収となった。
同社では第一四半期の増収増益を受け、7月31日付で期首予想を上方修正。さらにコロナ禍で売上の正確な予測が困難となることからレンジ形式での開示に変更しており、通期売上高は前期比32・6%増の180億円~200億円、経常利益は17億3千万円~21億3千万円の増収増益を見込んでいる。

2020年12月1発行