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経常利益は前期比79・7%増の13億2700万円 リックス中間期


週刊経済2021年11月30日発行

各業界向けとも好調で売上高は191億円

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(安井卓社長)の2021年4~9月中間期連結決算は、売上高が191億8900万円、経常利益が前期比79・7%増の13億2700万円となった。
営業利益は同70・4%増の11億4100万円、純利益は同87・3%増の9億500万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が56億9700万円。整備部門だけでなく操業部門への営業活動に注力した結果、整備用部品や製鋼副資材の販売が伸長。また、ダストリサイクル設備向け部品の販売が増加した。
自動車業界向けの売上高は35億1300万円。今後成長が期待される電池・モーター分野やデジタル技術に関する提案活動に注力した結果、管洗浄装置やフィルター類の販売が伸びた。電子・半導体業界向けの売上高は、27億3500万円。メーカー機能や修理サービス事業の強化、デジタル新商品の拡販やリサイクルビジネスにつながる活動に注力した結果、半導体製造装置用シール材や回転継手、洗浄装置の販売が伸びた。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は13億3900万円。開発案件の対応強化や補修ビジネスに関する営業活動に注力した結果、加硫機用バルブの売り上げが伸びたほか、流量計の大口案件が売上増に貢献した。工作機械業界向けの売上高は、9億900万円。工作機械の複合化に対応する新しい回転継手の営業に力を入れたほか、新型回転継手の開発にも注力した結果、回転継手の売り上げが伸びた。
高機能材業界向けでは高機能フィルムメーカーへの深耕を図るとともに医薬・化粧品業界の開拓に力を入れた結果、製薬材料会社向け設備や断熱材メーカー向け集塵機の売り上げが伸長。売上高は8億2200万円となった。環境業界向けではSDGsに関連する水処理関連事業の拡大に力を入れたほか、再生エネルギー分野への深耕を図った結果、プラントメーカー向けベッセルや環境装置向けインバーターの売り上げが伸びた。売上高は10億5500万円となった。
紙パルプ業界向けではケミカル素材増産の設備投資案件とバイオマスボイラーのメンテナンス機器販売に注力した結果、ケミカル素材増産用機器やボイラー用チューブの売り上げが伸長。売上高は4億2100万円だった。
同社では同日付で収益とも通期業績を上方修正し、売上高見込みは387億円で、経常利益は前期比24・3%増の26億円を見込んでいる。なお、今期から収益認識会計基準等を適用しており、各売上高については対前年同期比増減率を記載していない。