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経常利益は前期比64・4%増の21億1300万円 リックス第3四半期


週刊経済2022年3月8日発行

売上高は297億円

福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス㈱(安井卓社長)の2021年4~12月期連結決算は、売上高が297億8300万円、経常利益が前期比64・4%増の21億1300万円となった。
営業利益は同56・4%増の18億2400万円、純利益は同64・1%増の14億3600万円だった。主要取引業界別の売上高では、鉄鋼業界向けの売上高が84億8千万円。整備部門だけでなく操業部門への営業活動に注力した結果、整備用部品や製鋼副資材の販売が伸びたほか、熱延工程向け高圧バルブなどの販売が増加した。
自動車業界向けの売上高は58億4100万円。今後成長が期待される電池・モーター分野やデジタル技術に関する提案活動に注力した結果、塗布装置やディスペンサーなどの販売が伸びた。電子・半導体業界向けの売上高は、42億4700万円。メーカー機能や修理サービス事業の強化、デジタル新商品の拡販やリサイクルビジネスにつながる活動に注力した結果、半導体製造装置用シール材や回転継手、洗浄装置などの販売が伸びた。
ゴム・タイヤ業界向けの売上高は20億6100万円。開発案件の対応強化や補修ビジネスに関する営業活動に注力した結果、加硫機用バルブの売り上げが伸びたほか、水封式真空ポンプの大口案件などが売上増に貢献した。工作機械業界向けの売上高は、13億7800万円。工作機械の複合化に対応する新しい回転継手の営業に力を入れたほか、新型回転継手の開発にも注力した結果、回転継手の売り上げが伸びた。
高機能材業界向けでは高機能フィルムメーカーへの深耕を図るとともに医薬・化粧品業界の開拓に力を入れた結果、医薬向け真空ポンプなどの売り上げが伸長。売上高は12億6600万円となった。環境業界向けではSDGsに関連する水処理関連事業の拡大に力を入れたほか、再生エネルギー分野への深耕を図った結果、プラントメーカー向けベッセルや環境装置向けインバーターなどの売り上げが伸びて、売上高は15億6700万円となった。
紙パルプ業界向けではケミカル素材増産の設備投資案件とバイオマスボイラーのメンテナンス機器販売に注力した結果、増産対応のポンプやボイラー用プレートなどの売り上げが伸長。売上高は6億7900万円だった。
通期売上高は387億円、経常利益は前期比24・3%増の26億円を見込んでいる。なお、今期から収益認識会計基準等を適用しており、各売上高については対前年同期比増減率を記載していない。