NEWS

経常は3・3倍の69億9300万円 小野建中間決算


週刊経済2021年11月23日発行

在庫商品の利益率が大幅な上昇で

東証1部上場で、鋼材輸入や販売を手掛ける小野建㈱(北九州市小倉北区西港町、小野建社長)の2022年3月期中間連結決算(4~9月)は、売上高が前年同期比9・6%増の1031億500万円、経常利益が同3・3倍の69億9300万円で増収増益だった。
売上高は鉄鋼商品販売事業においては、販売単価の上昇や、大型工事を中心に工事請負事業が好調で増収。損益面においては、市況の高騰が継続する中、在庫商品の販売を中心に利益率が大幅に上昇し増益となった。
エリア別に見ると、九州・中国エリアは、鉄鋼商品の販売数量は減少したものの、販売単価の上昇や工事請負事業が好調でほぼ横ばいの推移となり、売上高は前年同月比0・1%減。関西・中京エリアでは販売単価の上昇で同14・7%増、関東・東北エリアでも販売単価の上昇や販売数量の増加が奏功し同33・7%増の増収となった。一方、利益面に関しては、九州・中国エリアは鉄鋼商品販売事業の利益率が奏功しセグメント利益は前年同期比78・6%増。関西・中京エリアや関東・東北エリアでも同様に、同事業の利益率が向上で増収につながった。
通期では前期比7・0%増の2169億9800万円、営業利益が71・1%増の111億4400万円、経常利益が69・0%増の113億5400万円を見込んでいる。