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経営者賞に石井アサヒ・エンジニアリング社長ら3氏 経営者顕彰財団


週刊経済2024年5月8日発行号

16人の候補から選定

公益財団法人経営者顕彰財団(福岡市博多区博多駅前1丁目、理事長・久保田勇夫㈱西日本FH会長)は、2023年度(第51回)の「経営者賞」に半導体封止装置・精密金型メーカー・アサヒ・エンジニアリング㈱(久留米市)の石井正明社長、海運業・鶴丸海運㈱(北九州市若松区)の鶴丸俊輔会長、包装資材販売やシール・紙器印刷加工の㈱丸信(久留米市)の平木洋二社長の3氏に決定し、4月23日に福岡市内で表彰した。
同賞では九州・山口において中小企業の経営・技術に優れた業績をおさめ、地域経済の発展に貢献のあった経営者を毎年表彰。今回は昨年10月末までに推薦を受けた16人の候補から選んだ。各受賞者の主な表彰理由は次の通り。
石井氏は1944年8月13日生まれの79歳。アサヒ・エンジニアリングは97年7月設立。資本金4億5千万円。従業員151人。石井氏は地方公務員をスタートに、海外移住を経験し、外資系企業と日本企業に勤務。そして半導体製造装置メーカーを起業後、積極的に海外展開し「常にチャレンジをし続ける人生」を歩んでいる。設立以来三度の半導体不況を一度もリストラを行わず乗り越え、社員の生活を守ることを常に考えている。数々の特許を取得し、確かな技術力で、進化し続ける半導体技術に着実に対応し、経済の発展と地域社会に大きく貢献している。
鶴丸氏は1952年9月3日生まれの71歳。鶴丸海運は1921年創業、35年2月設立。資本金2億円。従業員521人。同社は、創業100年超の海運会社として、国内における海陸の物流輸送に留まらず、東南アジアを中心とした海外ネットワークを充実させるなど、国際総合物流企業として業容を拡大している。顧客のさまざまな物流課題を解決するため、先進的な物流技術の開発、物流効率化のためのソリューション提供によって社会に貢献している。 鶴丸氏は、同社の〝次の100年〟に向けて「強い会社」「成長し続ける会社」「誇れる会社」を目標に新たな企業活動・事業活動、地域貢献活動においてリーダーシップを発揮している。
平木氏は1969年12月20日生まれの54歳。丸信は68年6月設立。資本金4500万円。従業員500人。同社はシール・ラベル印刷で九州一の業容を誇るほか、2019年と23年に「世界ラベルコンテスト」で自社制作した日本酒のラベルが最高位となる「Best of the Best」を受賞するなど、確かな技術力を有する。 平木氏は同社、取引先、顧客の〝三方良し〟の経営を心掛け、取引先の困りごとを解決する各種ソリューションを提供している。人材確保や女性活躍推進などに向けた企業主導型保育園の運営や地球にやさしい包装資材の活用など、SDGsにも積極的に取り組んでいる。