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経営者賞に岩田・岩田産業HD会長兼社長  経営者顕彰財団


二又茂明、山口毅両社長の3氏

公益財団法人経営者顕彰財団(福岡市博多区博多駅前3丁目、理事長・久保田勇夫㈱西日本シティ銀行会長)は、2017年度(第45回)の「経営者賞」に外食産業専門総合食品商社、㈱岩田産業グループホールディングス(福岡市博多区)の岩田陽男(はるお)会長兼社長と久留米運送㈱(久留米市)の二又茂明(しげはる)社長、業務用食品材料卸売などの㈱山口油屋福太郎(福岡市南区)の山口毅(たけし)社長の3氏に決定し、4月26日に福岡市博多区のグランド・ハイアット福岡で表彰した。
同賞は九州・山口において産業の開発、経済・文化の発展に寄与する中小企業や、その経営、技術に関する貢献者を毎年表彰。今回は推薦を受けた19人の候補者の中から3氏が選ばれた。各受賞者の主な表彰理由は次の通り。
岩田氏は1947(昭和22)年4月24日生まれの71歳。岩田産業は71年4月創業、75年4月設立。資本金5000万円。従業員1550人(うち正社員680人)。外食産業専門の総合食品商社として、グループ全体で売上高334億円を誇る九州・沖縄でトップクラスの企業として成長。子会社の従業員大量移籍を経験、「会社永続」には社員全員の「価値観の共有」が重要と認識し、人材育成に精力的に取り組み、現在の基盤を築く。福岡県内最大規模の少年ソフトボール大会開催や九州各県への企業版ふるさと納税など14団体への継続的な寄付金活動など積極的に取り組む。
二又氏は1953(昭和28)年3月17日生まれの65歳。久留米運送は1924年創業、51年設立。資本金10億円。従業員1774人。創業94年の業歴を有し、貨物運送では九州地区を代表する総合物流グループの中核企業として7期連続増収で安定した利益をあげ、現在も業績拡大を続けている。二又社長は、2010年に亡兄の後継者として就任以降、「独自の全国輸送システム」を確立し、事業の拡大発展に大きく貢献。また、理事長を務める公益財団法人二又教育文化振興奨学会は、30余年にわたり毎年、福岡県内の大学生・高校生に対する学資援助や芸術文化活動に資金を助成している。
山口氏は1936(昭和11)年2月23日生まれの82歳。山口油屋福太郎は1909年3月創業、55年1月設立。資本金1000万円。従業員548人。創業110周年を迎える老舗の食材卸業者として、業務用食材卸から明太子「福太郎」や「めんべい」の製造販売、飲食レストラン、温浴施設の運営まで「食」関連の総合企業グループとして、グループ年商170億円まで成長している。 山口社長は自ら新事業や新商品を企画開発し、地元経済界でも企業改革の経営手腕が高く評価されている。また、廃校を利用した工場を添田町や北海道小清水町にオープンして地元雇用に貢献。バスケットボール部の創設や福岡市バスケットボール協会会長として活動するなど幅広く地域貢献活動を行っている。

2018年5月8日発行