NEWS

  • 地域

経営者賞に境豊作、河内旭、山本厚生の3氏  経営者顕彰財団    4月24日に表彰


 公益財団法人経営者顕彰財団(旧財団法人九州・山口地域経済貢献者顕彰財団、福岡市博多区博多駅前3丁目、理事長・久保田勇夫西日本シティ銀行頭取)は、第41回(2013年度)の「経営者賞」を発表した。
 受賞者は飲食店を展開する株式会社ウエスト(同区三筑1丁目、若山和夫社長)の境豊作名誉会長と、食品包装、畜産環境プラント設計施工、三友機器株式会社(同市中央区大手門1丁目)の河内旭会長兼CEO、圧延用ロール、搬送ローラーなど複合製造販売の株式会社フジコー(北九州市戸畑区中原西2丁目)の山本厚生社長の3氏に決定、4月24日にグランド・ハイアット福岡で表彰式を開催した。各受賞者の略歴は次の通り。
 境氏は1925年9月23日生まれの88歳。アメリカ視察でドライブイン経営に着目し、1966年に同社を設立。1号店となる福間店をオープン後、72年に当時としては珍しい立ち食いうどんの24時間営業をスタートさせたほか、83年にニューヨークに和食レストランを出店。48年間で181店舗まで拡大させる一方で、売上金による地域活動や地元企業への協賛、震災時の義援金活動などに取り組んでいる。
 河内氏は1946年1月9日生まれの68歳。71年に三菱菱重食品包装サービスエンジニアリング株式会社のサービス代理店として株式会社三友工業所九州サービスセンターを開設。75年に当時の北九州コカコーラなど3社からの推薦で、同社を設立した。清涼飲料業界の缶コーヒー、茶系飲料などの大量生産、ラインオペレーションの省略化など食品製造機器、環境機械の設計施工を長年手がけるとともに、2006年からは完全無借金経営を続けている。
 山本氏は1941年1月2日生まれの73歳。1981年に2代目の社長就任。最初に経験した社員の大規模リストラを教訓に「社員を辞めさせる必要のない会社づくり」を生涯の経営指針とし、福利厚生の改善や人材育成に取り組んでいる。鋳型補修や高度容射技術など200件を超える特許を申請、取得しているほか、光触媒と殺菌金属のハイブリットによる特殊素材や、大型圧延ロールリサイクル事業など新製品の開発に注力している。