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経営戦略室を新設  カンサイホールディングス    グループの総合提案力強化


 電設資材卸売の九州最大手、株式会社カンサイを中核事業会社とする株式会社カンサイホールディングス(以下カンサイHD、福岡市博多区東比恵3丁目、忍田勉社長)は4月1日、「経営戦略室」を新設した。
 2014年3月にHD体制に移行後、傘下の事業会社や関連会社で構成するカンサイグループの連携を一層深める中、新設した経営戦略室が新領域の開拓と各事業会社への波及を担うことで、グループの総合提案力を高め、新領域を大きな柱に成長させていく方針。部員は江崎高木常務、本多利行取締役部長(前株式会社日進商会社長)、横田進顧問、松永雄大課長で構成。第1弾として、電力自由化の範囲拡大や顧客ニーズの変化などに対応するため、電気だけに捉われない総合的なエネルギーマネジメントシステムの提案を開始した。忍田勉社長は「エネルギーの流通革命が起きようとしている中、グループの総合提案力を高めるとともに、 “設備のワンストップサービス”を一層充実させ、これまで以上にお役に立っていきたい」と話している。
 カンサイHDは2013年10月設立。カンサイが設立60周年の節目を迎えた14年3月始動。資本金9600万円。従業員14人。傘下にカンサイはじめ、電材卸、工事、住設販売・リフォームの8事業会社が入る。カンサイは1948年4月創業、54年3月関西電業株式会社として設立。2002年3月に現社名に変更。資本金9600万円、従業員200人。15年3月期売上高は290億8000万円。

 傘下の日進商会社長に永住氏

 また、新設した経営戦略室に転任した本多氏に代わって、傘下の電材卸、日進商会(北九州市小倉北区赤坂5丁目)の社長に永住健二同社常務が今年3月昇格した。
 永住氏は北九州市若松区出身。1954年5月9日生まれ。福岡県立戸畑工業高校(電気科)卒。72年東京電気株式会社入社、78年同社退社後、日進商会に入社。本多前社長が就任した2010年5月から常務を務めていた。趣味は映画鑑賞。
 日進商会は1950年3月設立。資本金3000万円。従業員16人。2006年2月にM&Aでカンサイの子会社となり、14年3月からカンサイHD傘下に。15年3月期の売上高は17億6000万円。