NEWS

組合数は1・1%減、組合員数は0・1%減 20年県労働組合基礎調査


週刊経済2021年4月6日発行

推定組織率は17・2%

県労働政策課がまとめた2020年県労働組合基礎調査によると、県内の労働組合数は前年比1・1%減の1756組合で、19組合減った。
1996年以来減少が続いていた組合数は2018年に22年ぶりに1組合増えたが、再び減少に転じている。組合員数は前年比0・1%減の31万7149人で221人減り、5年ぶりに減少した。 組合員数を雇用者数で割った推定組織率は17・2%で、前年を0・1ポイント下回った。
産業別の組合数では、卸売・小売業が351組合で最も多く、全体の20%を占めている。次いで製造業が323組合、運輸業・郵便業が264組合。一方、組合員数では、製造業が7万7166人で最も多く、全体の24・3%を占めている。次いで、卸・小売業が5万604人、運輸・郵便業が3万3068人で続いている。民間企業の規模別では、5千人以上が全体の41・6%を占め、千人以上5千人未満が27・8%。千人以上の企業が全体の7割近くを占めている。主要団体別では、連合福岡が21万9335人で69・2%を占め、福岡県労連が3万1634人で10%。地域別では、福岡地区が17万6488人で55・6%を占め、北九州地区が7万6057人で24%、筑後地区が3万8502人で12・1%、筑豊地区が2万6102人で8・2%の順。 また、企業内組合のパートタイム労働者数は1%増の2万5390人で、全労働組合員数に占める割合は前年を0・1ポイント上回る8%だった。なお、同調査は毎年6月末に厚生労働省が各都道府県を通じて実施する労働組合基礎調査の結果をもとに、同課がまとめたもの。