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納骨堂がグッドデザイン賞を受賞 鳥飼八幡宮


週刊経済2021年11月23日発行

現代的な意匠として評価

宗教法人鳥飼八幡宮(福岡市中央区今川2丁目、山内圭司代表)は10月20日、3月完成の納骨堂で公益財団法人日本デザイン振興会(東京都)の2021年度グッドデザイン賞を受賞した。
同賞は製品や建築、ソフトウエア、サービスなどで優れたデザイン力や創造性を評価する制度。土木、構造物の分類で受賞した納骨堂「鳥飼八幡宮祖霊殿」は、鉄筋コンクリート(RC)造り地下1階地上2階建てで、内外ともにRC打放し。3層吹き抜けの祈りの場を設け、外部は植栽した斜面を建物内に引き込み将来的には古墳のように自然と一体となるようにイメージした設計が特徴。
審査員からは「一般的に神社に関係する建築は保守的なデザインになる傾向を持つが、現代的な意匠を伴う祖霊殿が作られ新しい顔となった。屈曲するコンクリート壁などによって、存在を知らせながらも既存の建築を引き立て、歴史のある神社に新しい魅力をもたらした」と評価を受けた。
また、設計を手掛けた一級建築士事務所二宮設計(同区薬院1丁目、二宮隆史代表)も受賞の対象となった。