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約7億2000万円投じ板付1丁目に本社兼店舗を建設 ネッツトヨタ西日本 来年1月本社と筑紫通店を移転統合
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自動車販売のネッツトヨタ西日本株式会社(福岡市中央区薬院1丁目、喜多村浩司社長)は土地取得費を含む総投資額約7億2,000万円を投じ、同博多区板付1丁目に本社兼店舗を建設、来年1月に本社と「ユーロード筑紫通店」(同博多区那珂6丁目)を移転統合し、「ユーロード板付本店」としてオープンする。
これは店舗における来店型の接客販売に力を注いでいる一環。現本社は老朽化が進んだテナントビルで地下鉄七隈線工事の着工に伴い店舗も閉鎖。現在は、商談コーナーは設けているものの、車両を展示するスペース、サービス工場の確保や本社の機能・スペースの充実を図ることが困難だった。今回、エリア効率を考慮して計画地近接拠点であり、80年4月のオープンと老朽化した筑紫通店を統合し、不足していた本社機能なども充実させ、トヨタ自動車株式会社が推奨する来店型店舗にする。新本店は新ネッツ店の基本コンセプトである店舗スタイル「7つのゾーニング」を配置し、商業施設として顧客に訴求できる店構えにし、新規顧客獲得を目指す。
場所はJR竹下駅から東に約2.5キロ離れた県道45号線と112号線が交差する板付交差点北東側。同区西月隈3丁目にまたがり、敷地面積は4,120平方メートルで、両県道に面している。建物は本社棟と研修棟からなり、両棟ともに鉄骨造2階建て(耐火構造)。敷地の中央から南側に配置した本社棟は建築面積が1,594平方メートル、延べ床面積が2,264平方メートル。敷地北側の研修棟は建築面積が154平方メートル、延べ床面積が260平方メートル。敷地南西側の客用駐車場が13台、本社棟と研修棟の間に配置した車両置場が51台を収容可能となっている。
本社棟は1階が店舗・ショールーム、テクノショップ(整備工場)、スタッフルームなど、2階が本社事務所、大会議室、役員室などとなっている。1階はガラス張りのオープン型で、ショールーム内に7台、屋外のセミオープン展示場に8台を展示可能。敷地中央、本社棟北側に配置した整備工場は一般ストール8ストール、検査ライン一ストール、タイヤをはじめとした足回りの精度調整機器であるアライメントが1ストールの計10ストールで構成。整備工場と店舗をつなぐ、「プレゼンテーション&フィッティングゾーン」を設け、カタログや用品、情報機器の集約化および発信機能を持たせた。
研修棟は1階が実技を中心としており、研修用ストール、単体整備、倉庫、機器置場で構成、2階が研修教室となっている。オープン時の人員体制は店舗が店長、副店長のほか店舗スタッフ七人、サービス7人、事務2人の計18人、本社が総務8人、営業20人の計28人を予定。店舗スタッフは3年後をめどに計25人体制とする。
板付本店はすでに着工しており、12月26日に完成引き渡し予定。計画では来年1月7日~9日にプレオープンし、同13日もしくは14日~15日にグランドオープンする。11月下旬から筑紫通店で「さよならフェア」を開催するほか、1月には板付本店のグランドオープンフェアを開催する。
同社は喜多村石油株式会社(久留米市)と福岡トヨペット株式会社(福岡市)の共同出資でトヨタビスタ福岡株式会社として1979年11月設立。翌80年4月営業開始。資本金は1億円で、喜多村石油が60%、福岡トヨペットが35%を出資。従業員は198人。福岡都市圏から県南地区に中古車販売店2店を含む14店舗を展開。ビスタ店とネッツ店のチャネル統合に伴い、昨年5月に社名変更。05年3月期の売上高は93億5,000万円だった。