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約6億円をかけ直鞍産業振興センターに新棟  福岡県    九州初の車載機器用電波暗室などを設置


 福岡県は、総事業費6億1,000万円をかけ、直方市植木の財団法人直鞍産業振興センター(ADOX福岡)に新棟を建設し、電子機器の電磁波を測定する大型暗室を増設するほか、九州初の車載機器用電波暗室を新設する。9月10日に着工し、来年3月の完成を目指す。
 新棟は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は約1,000平方m。電子機器の電磁波を測定する第2大型電波暗室(約250平方m)とカーナビなど車載機器用の電波暗室(約45平方m)で構成する。同センターの大型電波暗室の06年の稼働率が100%を超え、145%になったことや、北部九州を中心に自動車産業の集積が進み、車載機器用の電波暗室が必要とされたため、経済産業省や県の補助金などを活用し、整備する。運営主体は財団法人直鞍情報・産業振興協会。
 直鞍産業振興センター(ADOX福岡)は、県の「北九州地域基盤的技術産業集積活性化計画」に基づき、2002(平成14)年4月1日に設立。04年3月31日まで直方市が運営していたが、04年4月1日からは財団法人直鞍情報・産業振興協会が運営主体となっていた。測定施設の運営や直鞍地域(直方市、鞍手郡2町)の産業振興を目的とした地場企業の技術支援や人材育成事業に取り組んでいる。