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約8億円の資金調達を実施 スカイディスク


週刊経済2023年6月6日発行号

累計資金調達額は約25億円

AIを活用したDX支援サービスを提供する㈱スカイディスク(福岡市中央区舞鶴2丁目、内村安里社長)は5月24日、既存投資家や地銀系ベンチャーキャピタルを含む新規投資家を引受先とした第三者割当増資に加え、金融機関からのデットファイナンスで総額約8億円の資金調達を実施したと発表した。これまでの累計資金調達額は約25億円となった。
引受先はDG Daiwa Ventures(既存)、NCBベンチャーキャピタル、佐銀キャピタル&コンサルティング、ゼンリンフューチャーパートナーズ、肥銀キャピタル、三井住友信託銀行、デットファイナンスは日本政策金融公庫、あおぞら企業投資。同社が提供するSaaSサービス「最適ワークス」は、製品や数量・納期などのオーダー情報をもとに、AIが設備・スタッフの割り当て計画を自動立案する製造業向けの生産スケジューラで、22年4月の正式リリース以来、導入実績は累計90件超となった。調達資金は、同サービスのセールス、カスタマーサクセス、エンジニアといった人材の採用とマーケティング活動に充てる予定で、今回の資金調達に合わせて採用サイトをリニューアルした。夏頃をめどに、追加の資金調達に関するリリースを予定している。
後藤健太郎取締役CSOは「2019年12月の経営体制刷新以降、受託開発によるフロー型から、プロダクト開発によるストック型への移行を進めてきたことが、今回の資金調達につながった。生産計画に集約されるデータには製造業にとって重要なものも多いため、デジタルで可視化することで経営に生かす『生産計画DX』を支援していく。また、生産計画のほかにもスケジューリングの最適化を必要とする業種・シーンは多くあるため、他社とも連携しながら事業拡張を進めていきたい」と話している。