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約60億円投じ25年秋稼働に向け古賀新工場を建設 ピエトロ


週刊経済2022年11月1日発行

見学コース、レストランやショップも併設

食品製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)は10月13日、古賀市青柳釜田地区に建設する新しい食品製造工場について発表し、土地取得費用を含む投資額は約60億円を予定し、2024年6月に着工し、25年秋に稼働する。
同社は昨年3月に古賀市と立地協定を締結した際、生産体制の再整備や生産品目拡大に伴う工場拡充、生産性の効率化などを目的に新工場建設計画を発表。同年10月に適時開示した設計・施工業者の㈱フジタと新工場の企画・設計を進め、今回、建物仕様、生産設備など計画の概要がまとまったため公表したもの。新工場は鉄骨2階建てで、建物面積が6150㎡、延べ床面積が8158㎡。現在3工場に分散している生産を集約し、充填、包装、出荷業務などの省力化設備の導入で工場内物流を改善する。一方、たまねぎを人の手で切り、人の目で状態を確認するなど、現工場での仕込み・味づくりを継続する。
また、年代を問わないエンターテインメント性のある見学コースを設置するほか、古賀市内で約20年ぶりとなるレストランや物販店舗も併設。レストランは食育イベントや料理教室の場としても活用する。物販店舗は同社全商品を揃えるほか、限定商品や作り立てのドレッシングも販売する予定。建屋の屋根にはソーラーパネルを設置し自家発電するほか、並行してグリーン電力も導入し、100%再生可能エネルギーで稼働する工場とする。同社では、「ファンベース経営の拠点としての役割も担う工場として“未来へ”しあわせ、つながる新工場作りを目指す」と話している。