NEWS
約150億円かけてイオン交換膜の新工場 AGC
Tag:
週刊経済2024年7月24日発行号
北九州市で24年ぶりの操業再開
ガラス製造大手のAGC㈱(東京都)は6月30日、北九州事業所に約150億円をかけて新工場を建設する計画を発表した。
同事業所は、2002年に化学品の製造を中止しており、これまでは物流拠点などの役割を担ってきた。生産拠点としては24年ぶりの操業再開となる。生産するのは水を電気分解してつくる「グリーン水素製造」に使われるイオン交換膜。独自の高機能フッ素ポリマーを原料に、新工場で製品の長寿命化を図っていく。稼働開始は2026年6月の予定。さらなる能力増強を経て、2030年度に売上高約300億円を目指すとしている。この製造設備新設を契機に、北九州事業所を第3の国内化学拠点として発展させていく計画。
同社は北九州市で設備投資に踏み切る理由について、「北九州市は、製造業のクラスタが既に存在しており、理工系の学校が多く、人材供給面でも期待ができると考えている」と採用面のアドバンテージを強調している。