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糸島市泊に本社兼工場を移転  ピュール    投資額20億円、九州大学と共同研究図る


 化粧品製造、卸販売などの株式会社ピュール(田中和江社長)は3月21日、本社兼工場を糸島市井田から同市泊に移転する。
 自社製化粧品「利尻ヘアカラートリートメント」や受託製造(OEM)事業の生産拡大に伴い、旧事務所兼工場が手狭になったため移転するもの。場所は県道85号線沿いの「九州大学南口泊研究団地」内。敷地面積1万5417平方m、延べ床面積は6000平方mで前事務所の2倍。投資額は約20億円。1階は自社製化粧品やOEM品の製造を行い、2階は事務所となる。九州大学の理学系研究室と研究開発の面で連携を図り、商品性能の向上も図る。今後は研究員や事務のパートスタッフを3年間で50人採用する予定。
 田中社長は「これまでの工場で最大級の施設。生産能力も1日1万5000本までだったのが2倍になり、大口注文に対応しやすくなる。今後はOEM受注に力を入れ、自社製品は近年依頼が多い中国やヨーロッパに販路を開拓するなど海外進出を目指す。九州大学の研究員と連携した取り組みに期待している。」と話している。
 同社は2001年2月設立。資本金6000万円。従業員150人。