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糸島市の新工場が稼働  一蘭    設備投資額21億円、店舗併設


 天然とんこつラーメンの株式会社一蘭(福岡市博多区中洲5丁目、吉冨学社長)が総事業費21億2000万円をかけ建設していた新工場「一蘭の森」(糸島市志摩松隈)が完成。7月18日稼働する。
 2カ所に分かれている麺やスープを製造する工場(同市東区)を閉鎖し、集約。生産能力を現在の約5倍に相当する一日最大7万食に拡大することで、今後の全国出店に備える。工場は見学でき、施設内にはラーメン店舗と物販店を併設。とんこつラーメンの博物館や音と光の設備を各所に取り付けた緑化空間を設置するなど、糸島市の新たな観光スポットにしたい考え。
 新工場の立地は松隈工業団地(糸島市)内。敷地面積は9万3971平方m。建物は鉄骨造2階建てで、延べ床面積は5000平方m。昨年8月に着工し、7月上旬に完成した。駐車場は151台、大型車5台対応。同社では「ラーメン店舗では週替りで2種類の新作ラーメンを提供する。工場機能だけでなく、大人から子どもまで楽しめる空間をつくりたい」と話している。
 同社は国内49店舗を展開し、売上高は100億円(2013年12月期)。今後は、毎年約10店を新規出店する計画。