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糟屋郡須恵町植木の物流施設の一部を取得 JR九州


週刊経済2023年12月19日発行号

吉田海運と物流施設の共同開発・所有で協定

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は12月1日、吉田海運㈱(長崎県佐世保市、吉田康剛社長)から糟屋郡須恵町植木に所在する物流施設の一部の持ち分を取得したと発表した。
同物流施設は九州自動車道「福岡インターチェンジ」から南へ約3・3キロに立地し、敷地面積は2万873㎡、鉄骨造り2階建ての建物の延べ床面積は 1万2452㎡。今回、不動産事業の収益拡大と生活の利便性を支えるまちづくりの観点から、同物流施設を福岡都市圏や九州・中国地方などへの広域輸送拠点として優れた物件と判断し取得した。同時に吉田海運と物流施設の共同開発・所有に関して協定書を締結。今後も両社で連携を図り、物流施設の共同開発・所有を推進していく。
JR九州ではEコマース市場の拡大などを背景に物流施設を取り巻くマーケットが大きく成長していることから、2021年4月に糟屋郡粕屋町の物流施設を取得することを発表し(完成は23年3月)、駅ビルやホテルなどこれまで主に手掛けてきた「人流」に基づくビジネスモデルとは異なる事業として物流不動産事業に参入していた。