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米在住の看護師資格保有者の雇用を開始 遠隔みまもり看護


週刊経済2022年10月4日発行

24時間見守りの体制を強化

遠隔看護サービスなどの遠隔みまもり看護㈱(福岡市博多区博多駅東1丁目、青木比登美社長)は9月21日から、アメリカ在住で看護師資格を持つ日本人の雇用を開始した。
同社では、高齢者など見守り対象者の自宅にテレビ電話付きロボットや生体センサーを設置し、看護師が24時間の在宅体制で見守り、対象者の異常を早期発見次第、医師や訪問看護師に連絡するサービスの仕組みを構築している。アメリカでは現地の看護師資格が必要なため、日本で看護師として働いた後にアメリカに移住した人などにとってオンライン体制で日本の患者を看る同社の勤務体系にニーズがあることから今後雇用を拡大。また、時差によりアメリカの日中が日本の夜間になることで、より24時間体制の見守り体制を強化する狙いもある。今後は多言語の見守りにも対応していくためアジア圏など他エリアでの雇用も進め、早い段階で海外10人体制を目指す。青木社長は「医療人材が当社の強み。看護師資格を生かして場所関係なく働ける仕組みとして提供していきたい」と話している。
同社は2021年3月設立。資本金650万円。現在、看護師、助産師、保健師など計約60人の医療従事者が勤務している。