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米国ヒューストンで超高層賃貸住宅開発事業  西日本鉄道


大和ハウス工業や米国大手不動産会社と

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、倉富純男社長)は9月3日、大和ハウス工業㈱(大阪市、芳井敬一社長)などと総事業費約150億円を投じて米国テキサス州ヒューストンで超高層賃貸住宅を開発すると発表した。
同事業は、大和ハウスの現地法人ダイワハウス テキサスと西鉄の現地法人NNRリアルティー インベストメンツ USA、米国大手不動産会社トラメル クロ― カンパニーの子会社であるハイストリート レジデンシャルなどが昨年11月に設立した「ブロック 98 ヒューストンLLC」を通じて、都市圏人口約700万人と全米第5位の人口を誇るヒューストンのダウンタウンに地上43階建て、高さ132mの超高層賃貸住宅を開発するプロジェクト。
場所は交通の利便性が高く、公園や大型ショッピングセンターに徒歩圏内のクローフォードストリート。敷地面積は1860㎡、延べ床面積は6万6084㎡、総戸数307戸。1階がロビー等、2階~12階が駐車場(420台)、14階が共用部、14階~42階が住居、43階が屋外プールとなっている。主な共用設備・サービスとして屋外プールのほか、会議室、コワーキングスペース、クラブルーム、屋外テラス、フィットネスルーム、駐輪場、トランクルーム、コンシェルジュ、ドアマン、トランクルーム、ゲストルーム2戸などを備える。1戸あたりの居住面積は56㎡~320㎡で、家賃は20万円台~160万円台。すでに今年7月に着工しており、完成は2023年4月を予定。22年6月から完成済み住居の入居を開始する。
西鉄ではテキサス州プレイノにおける収益用不動産開発事業参画に際して18年3月に米国現地法人を設立し、第2弾として三菱商事㈱傘下の北米不動産投資会社などと共同で米国イリノイ州シカゴに総事業費約105億円を投じた物流倉庫を開発している。ヒューストンでの超高層賃貸住宅開発事業で、さらに収益基盤を確立し、米国での不動産事業拡大を図る。

2020年9月15日発行