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米国サーモケム社を買収  西日本技術開発


海外での地熱開発を強化

九州電力の子会社で電力整備などのエンジニアリングを手がける西日本技術開発㈱(福岡市中央区渡辺通1丁目、中村明社長)は6月末、地熱技術サービスを提供するサーモケム社(アメリカ)を買収する。
同グループ会社で海外エネルギー事業を手掛ける㈱キューデン・インターナショナルと共同で、サーモケム社のほぼすべての株式を取得する。5月29日に株式購入契約を締結し、取得金額は非公表。サーモケム社は地熱サービスや専門機器を製造販売する企業で、九州電力が参画する世界最大級のサルーラ地熱IPPプロジェクト(インドネシア)でも井戸採掘工事中の流量測定や試験サービスなどに携わっている。今回の買収により、海外地熱開発と運営体制を強化し、グループの地熱発電ビジネスを拡大していく。同社では「サーモケム社は高い技術力や製品開発力、豊富な知見で世界各国の地熱発電の開発、運営者から高い知名度を得ている」と話している。

2020年6月30日発行