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米国での不動産事業を本格スタート  西部ガス


タイに次いで2社目の現地法人設立

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は10月2日、アメリカで不動産開発の現地法人「SAIBU GUS USA Co.,Ltd.(西部ガスUSA)」を設立、アメリカでの不動産事業を本格的にスタートした。昨年設立したタイの「西部ガスタイランド」に次いで2社目の海外現地法人。
2016年に策定した「西部ガスグループ中期経営計画」に基づくガス事業以外のグループ事業拡大の一環。タイに続く2か国目の海外での不動産事業展開で、本社はデラウェア州ニューキャッスルに置き、資本金は約17億円。社長には松田和久理事事業開発部長が就いた。最初の事業として三菱商事㈱傘下の不動産投資会社「Diamond Realty Investments,Inc(DRI社)」と米不動産大手CBRE系の不動産開発会社「Trammell Crow Company, LLC(TCC社)」と共同でペンシルベニア州スクラントンに物流倉庫を建設。テナントの入居が一定程度進んだ段階で売却し、収益を得る計画。倉庫の概要は約9万5700㎡で、来年2月の竣工予定。総事業費は約70億円。西部ガスでは「グループ事業全体の利益水準の維持拡大のためにも海外事業にも積極的に取り組む。アメリカでの計画を通じて海外不動産事業のノウハウを蓄積することで、さらなる事業拡大を目指す」と話している。

20191119日発行