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米クルーズ船「アザマラ・クエスト」が寄港 北九州市
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週刊経済2023年4月4日発行
外国船寄港は3年ぶり
北九州市(武内和久市長)は3月27日、アメリカのクルーズ船「アザマラ・クエスト」の寄港を受け入れた。同市への外国船の寄港は2019年11月以来、約3年ぶり。
同船の定員は最大731人で、今回は欧米を中心に31カ国・地域から約600人が乗船。クルーズ日程は3月19日から4月2日までの14泊15日で、東京を出発、東北などを経由し韓国・釜山から門司港に入港した。着岸後、船内での検疫や入国審査などを経て、乗客は寄港地ツアーに出発。門司港レトロ・和布刈展望台や小倉城(庭園)、いのちのたび博物館、遠見が鼻、皿倉山、唐戸市場、秋吉台、宗像大社などのコースに分かれた。関門海峡ミュージアム周辺では、ボランティアスタッフによる着付けや抹茶体験などのおもてなしイベントを実施した。
港湾空港局クルーズ・交流課長の井上欣治さんは「寄港地ツアーには、北部九州だけでなく山口県の観光スポットも含まれており、関門連携で企画に取り組んでいる。再開しているクルーズ船のコースや内容を見ても、離島クルーズや定番以外の観光地が人気を集めるなど、コロナ禍前とのニーズの変化がうかがえる。周辺地域との相互補完によって、魅力を高めていきたい」と話している。北九州港では4月11日にも同船の寄港を予定しているほか、4月20日、4月27日にはフランスのクルーズ船「ル・ソレアル」(定員264人)が寄港予定。