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籐家具ブランドに座いすの新商品 鹿田産業


ホテル、旅館などに提案強化

家具メーカーの株式会社鹿田産業(八女郡広川町太田、鹿田和正社長)は6月1日自社籐家具ブランド「Ever Grace」の新商品として座いす「EGZ01」を発売した。

インバウンド客への対応を強化するホテルや旅館など宿泊施設向けに、「和」を感じられる商品として、これまで同シリーズになかった座いすの開発に取り組んだもの。籐芯を素(ウィッカー)編みの技法で手編みしており、曲線美を生かしたすっきりとした形が特徴。宿泊施設のほか、百貨店や家具インテリア専門店、内装工事店、設計事務所などに卸していく。価格は1脚8万円(税抜)。今回の新商品を加え新たに制作したEver Graceの新カタログでは、より空間やシーンごとの提案を強化するため、自社すだれや地域の工芸品職人、異素材とのコラボレーション製品「凛」シリーズも同時掲載するなど工夫を加えた。

同社は1912年創業。1967年3月設立。資本金3750万円。従業員28人。創業以来、すだれをはじめ籐敷物や籐家具、ムートンなど天然素材を使ったインテリアを製造、販売しており、近年ではそれらを合わせたおもてなし空間「室礼(しつらい)」をコンセプトに旅館やホテルなどに向けた販売促進を図っている。

2017年6月6日発行