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箱崎ふ頭に福岡市最大の4階建て倉庫  福岡倉庫    物流ファンドが40億円かけ建設、来年2月完成


 地場大手物流倉庫業の福岡倉庫株式会社(福岡市東区多の津2丁目、富永太郎社長)は、来年2月、東区箱崎ふ頭4丁目に同市内最大規模の大型倉庫をオープンする。
 これは、博多港のコンテナ扱い量がここ数年で急激に伸びていることから、需要拡大に合わせて開設するもので今年6月に着工する。同施設の建設費用約40億円は、物流専門ファンドの株式会社日本レップ(東京都千代田区大手町1丁目、和本清博社長)が九州初の投資物件として手掛け、同社が賃貸する契約となる。場所は福岡市臨海リサイクルプラザ西側の一角で、福岡市の第3セクター・博多港開発株式会社の所有地。敷地面積は1万3,400平方メートル、建物は4階建てで、延べ床面積は2万6,744平方メートル。1階は両面バースで建物の両面にトラックが乗り付けできる流通機能を重視したつくりになっているほか、九州で初めて、建築物総合環境性能評価システム「CASSBE(キャスビー)」の5段階評価で2番目に良いAランクに対応した物流倉庫とする予定。同施設には従業員30人程度を配置する。
 同社は1948年10月設立、資本金は1億円、従業員数は約250人。
 富永社長は福岡市出身。72年9月23日生まれの34歳。学習院大学卒。趣味はゴルフ、ヨット。

 07年12月期売上高見込みは4.5%増

 また、同社の07年12月期決算見通しは、売上高105億9,000万円で前期比4.6%増を見込んでいる。
 前期は売上高101億500万円で同4.7%増、経常利益2億3,050万円で同43.9%減だった。陸運が6.5%増、倉庫が0.8%増、海外引越が4.6%増で全部門増収となった。しかし、利益面は、原油値上げに伴う輸送部門の利益率低下、イラク戦争長期化による在日米軍の引越し数減少、名古屋支店の開設費用負担などで大幅な減益となった。今期見通しでは売上高が4.5%増の105億9,000万円、経常利益が4億2,300万円の82%増を見込んでおり、名古屋支店の通年営業、上海事務所の単年度黒字化などで利益率の確保を優先させていく方針。