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筑紫野市天山にガスコージェネ専用の工場が完成   コーリンエンジニアリング   試験場として本社工場を補完


 コージェネレーションシステム(以下コージェネ)や発電装置製造のコーリンエンジニアリング株式会社(粕屋郡宇美町障子岳南3丁目、幸松了社長)が土地代含む総事業費約2億5,000万円をかけ、筑紫野市大字天山に建設していたガスコージェネ専用の工場が12月末に完成、1月中旬に引き渡しを受けた。
 これは、よりクリーンなガスを使用したガスコージェネの開発機運が高まる中、大手メーカーのOEMに特化する同社では、こうした傾向にいち早く対応したもの。当初は「筑紫野倉庫」と仮称していたが、筑紫ガスからの供給により都市ガス(LNG)が使用可能でガスコージェネ製品の試験場として、本社工場を補完する役割を担うことから「筑紫野工場」と命名した。需要にもよるが、2月からの試運転を経て、来期となる5月以降の本稼動を予定している。
 場所は国道386号沿い、筑前町との市郡界近くで、本社工場や昨年10月に完成した桂川町の天道倉庫とのアクセスも確保。新工場は取得した土地の実面積7,500平方メートルのうち、4,700平方メートルを使用。新築の工場棟は平屋建てで延べ床面積1,700平方メートル。30tと15tのクレーンを装備している。また今回、既設の資材置き場(330平方メートル)と事務所(92平方メートル)も改装した。
 同社は1986年創業、91年設立。資本金5,700万円。従業員百20人。艤装と防音技術で大手企業のOEMに特化し、特に中型コージェネの防音エンクロージャ(防音パッケージ)では全国シェア50%を超える。近年のコージェネ市場拡大により、05年4月期の売上高は32億9,900万円まで伸長。