NEWS

筑後市の「筑後工場」に生産棟新設 京都のローム


投資額200億円

パワー半導体などを生産するローム㈱(京都市、澤村諭社長)は、子会社のローム・アポロ㈱(筑後市、辻辰雄社長)の筑後工場に新棟を建設する。2019年2月着工、20年12月の完成予定で、総投資額は200億円。
電気自動車(EV)などに使用する半導体の需要が高まっていることから、EV向け半導体の生産能力を増強する。建設する新棟は地上3階建てで、延べ床面積は約1万1000㎡。生産能力は現在の2倍となる見込みで、同半導体を月産5000枚生産していく。生産するのは、隕石からわずかに採取できる耐熱材料「炭化ケイ素」を使用した6インチのパワー半導体。
同社では「現在、炭化ケイ素を使用した半導体の生産シェアは世界で20%を占めている。25年までに30%を達成し、トップメーカーを目指したい」と話している。
同社は1958年9月設立。資本金869億6900万円。従業員数はグループで約2万人。17年3月期の連結売上高は3520億1000万円。

2018年4月24日、5月1日合併号