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筑前町のアガペファームに5000万円出資  福岡銀行    農業法人成長支援ファンド出資第1号


 株式会社福岡銀行(福岡市中央区大手門1丁目、柴戸隆成頭取)は7月31日、FFG農業法人成長支援ファンドの案件として、ショウガを生産する株式会社アガペファーム(朝倉郡筑前町、藤木一行社長)に5000万円を出資した。
 今年1月に日本政策金融公庫と共同で設立した同ファンド(FFG農業法人成長支援投資事業有限責任組合)の第一号案件。金融機関による農業法人への投資には法的な制限があるが、収穫物などから高付加価値商品をつくる六次化事業体がなくても、農業法人に直接出資できる同ファンドの特徴を生かして出資した。
 出資を受けたアガペファームは、調剤薬局を運営する株式会社アガペ(福岡市中央区薬院1丁目、同)が2013年10月に設立した農業法人。農薬、化学肥料を一切使用せずにショウガを生産し、パウダーやシロップに加工して販売している。資金は集荷場の建設費などに充てる予定。同行では「ファンドの特徴を生かし、農事業者をサポートしていきたい」と話している
 同ファンドは総額10億円。福岡銀行が5億円、日本金融公庫と福岡キャピタルパートナーズ(福岡市、山川正翁社長)が残りの5億円を出資して設立した。1件当たり最大1億円まで出資が可能。