NEWS

  • 地域

第3者割り当てで資本金を8150万円に増資   システム・ジェイディー   製品化運用資金として


 LSI設計支援システムの研究開発、販売を手掛ける株式会社システム・ジェイディー(福岡市早良区百道浜1丁目、伊達博社長)は、3月30日付で2,250万円の第3者割り当て増資を行い、新資本金を8,150万円にした。
 これは、近年のLSI(大規模集積回路)関連システム開発の活性化および需要ニーズの多角化に伴い、システムLSIの信頼性を保証する技術力の向上、LSI設計システムの事業化が狙い。今年2月に投資会社のジェービックベンチャーキャピタル株式会社(東京都港区)から3,000万円、3月に東京三菱UFJキャピタル株式会社(東京都中央区)から1,500万円の計4,500万円の出資を受けた。同社ではシステムLSI用のCAD設計開発・製造、実装、検査に関する設計技術向上のための研究資金および製品化への運用資金に充てる方針。なお、出資額4,500万円の半額2,250万円については、資本準備金として活用する。
 同社は現在、外郭団体・財団法人九州システム情報技術研究所(ISIT)、財団法人半導体理工学研究センター(STARC)、九州大学および九州工業大学、明治大学、日本大学、広島市立大学などとの共同研究、研修支援を推進。今年8月をめどにシステムLSIテスト容易化設計技術(特許出願中)、テスト生成技術(同)を組み合わせたLSI設計支援システムの製品化および提案を展開する計画。同社では「新規の自社ツール開発に大きなめどがついた。今後は製品化と実用化を目指して努めていきたい」と話している。
 同社は2002年3月に設立。資本金8,150万円、従業員数は6人。