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第三者割当増資で3200万円を調達 ベンナーズ


週刊経済2022年1月25日発行

デジタルマーケティング強化

水産物流プラットフォーム開発の㈱ベンナーズ(福岡市中央区大名2丁目、井口剛志社長)は1月14日、第三者割当増資による総額3200万円の資金調達を完了した。
引受先は㈱アカツキ(東京都品川区、香田哲朗CEO)、㈱セゾン・ベンチャーズ(東京都豊島区、足利駿二社長)、エンジェル投資家の海野慧氏。同社は21年3月から、未利用魚を活用し、下処理・下味調理済みの魚のサブスクリプション(定期配送)サービス「フィシュル」を展開している。価格は定額で6パック4200円(税込み)からで、毎月、もしくは2カ月に1回届けるコースを設けている。資金調達により、メディアなどを活用したPR強化に加え、サービスの認知拡大を進めるためのデジタルマーケティングチャネルを確立する。また、利便性向上のための商品ラインナップ拡充や、カスタマーサポート体制の強化、さらなる資金調達の目安となる成長段階の「シリーズA」に向けた人材採用強化に取り組む。現在の定期会員数は400人弱で、22年末に4千人を目指す。
同社では「魚のフードロス削減と漁業者の収入の底上げを図り、SDGs12条の『つくる責任 つかう責任』、14条の『海の豊かさを守ろう』への貢献を目指していく」としている。
同社は2018年4月設立。資本金は4500万円。従業員数は11人。