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第三者割当増資で1億2千万円の資金調達 北九州のクアンド
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週刊経済2021年8月10日発行
採用活動や新規開発に活用
製造業などの現場に特化した遠隔支援コミュニケーションツールを展開する㈱クアンド(北九州市八幡東区、下岡純一郎社長)は7月27日、第三者割当増資により総額1億2千万円の資金調達を実施した。
製造業や建設業、設備管理業などの現場に特化した情報共有プラットフォーム「SynQ(シンク)」シリーズを提供しており、今回の資金調達によって人材確保に向けた採用活動や現場仕事に特化した遠隔支援ビデオ通話アプリ「SynQ Remote(シンクリモート)」の新規機能開発・販路拡大、「SynQ」シリーズにおける新プロダクトの開発に活用していく。引受先は、ALL STAR SAAS FUND、UB Ventures、ドーガン・ベータ、F Venturesほか個人投資家。
同社ではこれまで、原子力発電所向けバルブ製造メーカーとのクラウドメンテナンスシステムの共同開発や鋼材機器メーカーとの遠隔制御AIシステムの事業化などDX(デジタルトランスフォーメーション)分野の取り組みを拡大。「シンク」シリーズは「現場特有のコミュニケーションや情報共有の課題」に対するソリューションとして展開しており、第一弾として昨年11月にシンクリモートをリリース。7月末時点で67社、584アカウントの利用がある。
同社は2017年4月設立。資本金390万円。