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第三者割当で2000万円増資 ikkai


インターネット上で人材マッチングのプラットフォームを提供する㈱ikkai(福岡市中央区大名2丁目、ヤスミン・ジューディ、トマ・ポプラン両代表)は7月26日、第三者割当で2000万円を増資し、資本金を2077万円にした。

同社は、モバイルやタブレット端末の普及を背景に広がりを見せる「シェアリングエコノミー」に着目し、個人や企業が募集する「一回限り」の仕事と地元学生の「遊休」時間をマッチングするクラウドソーシングサービスを展開。日本や海外の複数のエンジェル投資家が引受先となった今回の増資で、信用力向上を図るとともに、首都圏へのサービス拡大を目指す。首都圏展開では、マーケティングイベントの開催を強化するほか、今後新たに展開する新卒採用支援事業で、今年度内に営業やエンジニア、デザイナーなど4人程度の増員を計画している。

「ikkai」のシステムは、依頼者である企業や個人が業務に応じた報酬を設定し、「一回」の仕事を学生に提供する。仕事内容は、ペットの世話や家事、高齢者の買い物代行などの個人の依頼から、翻訳や簡単なプログラミング作業など専門的な資格を生かせる企業の依頼など。依頼者は、掲載手数料が発生せずマッチングした際にのみ費用が発生するためリスクが少なく、また学生にとってもプロジェクト単位の短期勤務が可能な点が特徴。外国人経営者という面で海外からの出資の問い合わせも多いという。

同社は、ヤスミン・ジューディ代表とトマ・ポプラン代表が、国家戦略特区の福岡市から国内初となるスタートアップビザの認定を受け昨年2月に設立。従業員は6人。決算期は12月で、今期は500万円の売り上げを目指す。

2017年8月8日発行