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第三社割当増資で2億6千万円調達 KAICO
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週刊経済2022年1月25日発行
経口ワクチン実用化の研究開発を加速
カイコを使用したタンパク質の受託生産を手掛けるKAICO㈱(福岡市西区九大新町、大和建太社長)は12月8日、第三者割当増資で2億6千万円を調達した。引受先は、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合、双日㈱、東京センチュリー㈱、㈱ユーグレナ。
同社は、昆虫のカイコを利用して難発現タンパク質の医薬品・診断薬・試薬を開発することを目的に2018年4月、九州大学発ベンチャーとして設立。20年5月に2億6千万円の第三者割当増資によりシリーズA(事業を開始した段階での本格的な資金調達)の資金調達を実施しており、今回はその追加ラウンド。シリーズAの累計調達金額は総額5億2千万円となった。
昨年4月には、自社で開発生産したワクチン抗原たんぱく質が経口摂取によりワクチン効果があることを確認し特許を出願。人用(新型コロナウイルス、ノロウイルスなど)、動物用として開発ターゲットを定め、今回調達した資金を活用し特許を出願した経口ワクチンの実用化の研究開発を加速していく。
同社は2018年4月設立。資本金2億2千万円。従業員10人。