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空室率は0・2ポイント上昇し4・8%に 東京都のCBRE調べ


週刊経済2023年10月11日発行号

福岡主要オフィスゾーンの空室率

2023年6月期の福岡主要オフィスゾーン(延べ床面積が3300㎡以上で新耐震基準に準拠したビル)の空室率は、前期(2023年3月期)から0・2ポイント上昇し4・8%となった。
事業用総合不動産サービス・シービーアールイー㈱(東京都港区)の調べによるもの。前期に未成約で竣工した新築物件や成約率10%以下で竣工した新築物件において、コールセンターの増床・分室や建て替えに伴う移転企業の成約が続き、空室率は低下傾向が見られた。一方で同社では「新築物件への移転に伴う2次空室の増加や募集面積約1万1200㎡の『福岡Kスクエア』(福岡市博多区中洲中島町)が6月に未成約で竣工した影響もあり、全体の空室率はやや上昇となった」としている。
想定成約賃料(共益費込)は、対前期比0・1%上昇の1万6050円/坪だった。福岡市が主導する再開発「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」により、新築物件の天神地区の募集賃料は2万8千円~3万2千円/坪(共益費込)、博多地区の募集賃料は2万円~2万4千円/坪(共益費込)と高水準が続いている。「新築・既存物件を問わず、募集期間が長期化するオフィスを中心に、フリーレント付与など賃貸条件の緩和は進んでいるが、賃料を高水準で維持するオーナーも多く、全体の推定成約賃料はやや上昇した」と分析している。