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私立大学研究ブランディング事業に選定 福岡歯科大学と福岡医療短期大学


事業期間は5年

学校法人福岡学園(福岡市早良区田村2丁目、水田祥代理事長)が運営する福岡歯科大学(石川博之学長)と福岡医療短期大学(北村憲司学長)は11月7日、文部科学省が公募した「平成29年度私立大学研究ブランディング事業」に選定された。

同事業は大学の特色ある研究を基軸として、全学的な独自色を大きく打ち出す取り組みを行う私立大学および私立短期大学を重点的に支援するもの。今回は188校の申請があり、タイプA(社会展開型、33件)、タイプB(世界展開型、27件)の合計60校が選定された。両大学ともにタイプAに選定され、事業期間は5年。経常費は1校当たり年額2000万円〜3000万円程度(定額)、施設・装置1000万円(下限額)、設備500万円(同)の補助が受けられる。

福岡歯科大学の事業名は「高齢者ヘルスプロモーションと地域包括ケアへの口腔医学の展開〜要介護化阻止と誤嚥性肺炎ゼロを目指して〜」。全身の健康を守るために歯科医療を展開する「口腔医学」を大学近郊の高齢化が進む地域に展開し、口腔機能の維持・向上によって認知機能の維持を図り、要介護化の阻止、誤嚥性肺炎の予防および高いQOLを達成する。社会的・教育的・再生医学的の3つのアプローチにより、地域に「口腔医学」を基盤とする保健・医療・介護を推進する。

福岡医療短期大学の事業名は「口腔機能向上でイキイキ長寿社会の実現 —話そう・食べよう・いつまでも—」。口腔機能向上からの栄養改善、運動機能および社会資源創出に関する教育研究を基盤として、健康寿命の延伸につながる研究を推進する。これらの研究成果を、卒前・卒後教育における人材育成、地域住民主体のコミュニティ形成支援、学術発表などの学会活動を通じて、ステークホルダーとの協働・評価・協力体制を構築。地域社会に還元することで、口から支える健康長寿社会の実現を推進するブランディング事業を展開する。

福岡歯科大学は1973年4月開学、口腔歯学部口腔歯学科を置く。福岡医療短期大学は81年4月に同大学附属歯科衛生専門学校として開校、97年4月に短期大学へ改組転換した。歯科衛生学科、保健福祉学科、専攻科口腔保健衛生学専攻を置く。

2017年11月28日発行