NEWS

  • 地域

福津市に農産物直売所1号店  林田産業    店名は「福津の里 わいわいファーム」


 一般廃棄物処理業の株式会社林田産業(福津市中央5丁目、林田賀津利社長)は3月12日、同市中央1丁目に農産物直売所の1号店「福津の里 わいわいファーム」をオープンする。投資額は約6000万円。
 場所は県道97号沿いの手光交差点南側で、スーパーあそう(ASO)の跡地。同一敷地内にある「ファッションセンターしまむら」との共同駐車スペースには約150台の車が収容可能となっている。店舗面積は約900平方mで、店内では福津、古賀、宗像エリアの契約農家約300件で収穫された季節野菜を中心に、肉、魚などの生鮮品のほか、手作り弁当や惣菜、乳製品などの加工品、それに調味料やインスタント食品などのグローサリー(食料雑貨)も販売する。従業員数は15人で、店長には商品販売部の安部努氏(28歳)が就任する。初年度売上目標は2億円。
 近年は公共下水道の整備に伴い、し尿汲み取りや浄化槽管理の需要が縮小する中、同社は2003年から、一般廃棄物として収集した剪定枝・樹木などを破砕機でチップ化させ、それを農業用資材や牛舎の敷料として販売するグリーンリサイクル事業を開始。その販売先である地元農家で栽培された農産物を自社で流通させることで、新たな収益基盤の確立を図る。林田社長は「一般廃棄物収集からスタートした当社が、グリーンリサイクル事業を通して収穫された農産物を販売する、いわゆる『循環型』のビジネスモデルが、小規模ながらも確立できたことが満足。ぜひ1号店を成功させ多店舗化へ弾みをつけたい」と話している。
 同社は1955年創業、1975年6月設立、資本金は1000万円、09年4月期売上高は6億円、従業員数は48人。林田社長は福津市(旧福間町)出身、1958年8月8日生まれの51歳。東海大学第五高校卒、趣味はゴルフ、読書。