NEWS

福岡総領事館の開設は10月1日に タイ・ソムキット副首相


貿易、観光の出先機関も再開

タイのソムキット・チャトゥシーピータック副首相は2月9日、福岡市博多区のホテルオークラ福岡で開かれたタイ経済・投資セミナー後に記者会見し、福岡総領事館を10月1日に開設することを正式に表明した。

総領事館開設は首都のあるバンコク都と県が友好提携関係にあることから、県や県議会が誘致活動を行ってきた。1月16日にタイ政府、2月7日に日本の外務省の承認が得られたことから正式表明した。新設される総領事館のスタッフ数は総領事を含む7人。福岡市中心部に開設を予定、具体的な場所については県などの支援を受けて決める。総領事館新設に合わせ、昨年までに閉鎖していたタイ政府の観光、貿易機関の出先事務所も再開するという。

総領事館開設について、ソムキット副首相は「福岡県訪問に合わせた最大のお土産として総領事館の開設、観光、貿易機関の出先事務所を再開することにした。タイと九州の行政、経済界、一般の人々とをつなぐ役割を果たしていきたい」と話した。

ソムキット副首相は2月8日から3泊4日の日程で福岡県を訪問、滞在中は小川洋知事や樋口明県議会議長と会談、北九州市八幡西区の安川電機を訪問したほか、九州経済界トップとも会食を通じて懇談した。9日にホテルオークラ福岡で開かれたタイ貿易・投資セミナーには来場者が当初の予想を上回る800人が参加。基調講演ではハイテク産業や中小企業によるタイへの積極的な投資を呼び掛けた。

2018年2月20日発行