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福岡空港奈多地区は3月26日に供用開始 大阪航空局など


官民共用のヘリコプター施設

大阪航空局と九州地方整備局が整備していた福岡市東区奈多の福岡空港奈多地区が、3月26日から供用を開始する。
奈多地区は現在の福岡空港から移設したヘリコプター専用施設。アジア系航空会社やLCC(格安航空会社)の参入で民間航空機の発着が増加し、航空機とヘリコプターとの運航が競合することが多く、双方の運航に影響していた。このため、国は「福岡空港回転翼機能移設事業」として、2018(平成30)年度から工事を進めてきた。施設の敷地面積は約8万㎡。滑走路は延長約1000メートル(長さ35メートル×幅30メートル)で、誘導路は約1260メートル(長さ140メートル×幅9メートル)。ヘリコプターが駐機するエプロンは約2万8000㎡(間口約350メートル×奥行約80メートル)。格納庫や事務所などの建屋、管理庁舎、給油施設などで構成されるターミナル施設の建築面積は約1万8000㎡。そのほか、道路や駐車場、照明施設、排水施設なども整備された。運用は福岡空港の運営権者・福岡国際空港㈱(永竿哲哉社長)が行い、福岡県警や福岡市消防局をはじめ、西日本空輸㈱など官民共用で使用されることになる。
大阪航空局では「ヘリコプター緊急出動時などにおける迅速な運航が可能になるとともに、民間航空機との混在が改善されることで運航効率の向上などが図られることになる」と話している。

2020年3月10日発行