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福岡県内部品メーカーからの調達に意欲  熊本県のヤマハ熊本プロダクツ    船外機部品で


 ヤマハ発動機グループで、熊本県八代市に本社を置くヤマハ熊本プロダクツ株式会社(吉村強社長)は現在、同社が生産する船外機部品の現地調達化を進めており、福岡県内に集積する自動車部品メーカーからの調達に意欲を見せている。
 九州域内からの材料調達比率を高めることで、調達コストを削減し、生産性の向上を図ることがねらい。現在、158社から関連部品を調達しているが、東海地区の企業がほとんど。九州域内の企業は7~8社に止まっており、かさばる部品を中心に現地調達化を進めていきたい考え。特に福岡県内に集積が著しい自動車部品メーカーからの調達に意欲を見せており、6月に久留米市で開かれる県などが主催する取引拡大商談会にも参加する。
 吉村強社長は「北部九州での自動車メーカーの相次ぐ集積で、福岡県内には数多くの部品メーカーが集積しており、当社が進める九州域内からの部品調達先としては良い環境に恵まれている。商談会の参加などを通して、取引拡大を図っていきたい」としている。
 同社はヤマハグループのヤマハマリン株式会社の生産子会社で、船外機エンジンの専業メーカー。業務用船舶に使用される船外機エンジンを年間15万台~16万台生産し、世界180カ国に輸出している。05年9月から親会社・ヤマハマリン株式会社から4ストロークエンジンの生産を移管されている。1998(平成10)年10月設立、99年4月から操業を始めている。資本金は4億9,000万円。05年12月期の売上高は約200億円、経常利益は12億2,600万円。間接雇用を含めた雇用規模は約700人。