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福岡県への経済波及効果は356億円 福岡県
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週刊経済2024年10月2日発行号
JRの福岡・大分観光キャンペーン
福岡県(服部誠太郎知事)は9月6日、JRグループが実施する国内最大規模の観光プロモーション「福岡・大分ディスティネーションキャンペーン」(4月~6月実施)の経済波及効果を発表、両県を合わせた経済波及効果502億円のうち、福岡県への波及効果は356億円だった。
キャンペーン期間中は、キャンペーン初日となる4月6日に㈱日本旅行がオープニング記念号として、新大阪―博多間、小倉―大分間で団体臨時旅行列車を運行、ツアーには366人が参加したことや、主要駅から各地への公共交通アクセスとなる2次交通の課題解消策の一環で、多様な魅力を持つ県内各地域を周遊する「よかバス」を運行。海の中道海浜公園のネモフィラ鑑賞、久留米市城島町の日本酒飲み比べなどのツアーの人気が高く、追加販売やキャンセル待ちのツアーも見られたという。また、キャンペーンに合わせ、市町村では観光客の誘致を目的としたイベントなどを開催。北九州市で実施された門司港レトロDC「恋する。旅する。門司港」のキックオフイベントには1万人が来場、大牟田市で実施された観光客向けの飲食等クーポンや体験プログラムのPRを目的に実施した「おおむた宵酔いチケット(DC特別版)」では1500冊のクーポンが完売、国内有数の酒どころの久留米市では、別々に開催されてきた酒蔵巡りイベントをDC限定で集中的に実施したことで、田主丸地区で前年比25%増の1万人、城島町の城島酒街道では同50%増の1050人が参加するなどの成果が見られた。そのほか、大手旅行サイト・じゃらん、楽天トラベル特設ページによる情報発信と宿泊割引クーポン付き特別プラン(約3万人泊分)、JR九州観光キャンペーン「オフろう!歩いて楽しむ!福岡・大分観光キャン―ペン」の実施などが観光客の誘致につながり、消費額の押し上げにつながったとされている。
そのほか、JR九州による新D&S列車「かんぱち・いちろく」が久大本線経由で博多―別府間に運行を開始したこともプラスに波及したとされている。期間中に合わせ、県では県内主要駅の飾り花、宿泊施設での八女茶のティーパック提供などを実施したほか、農林水産部が実施している「ふくおかの地魚応援の店」、「福岡の地酒・焼酎応援の店」、「ふくおか地産地消応援の店」などで使える500円割引クーポン券・約3万3千枚を配布した。