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福岡市東区に日本代表強化拠点 日本ラグビーフットボール協会


週刊経済2023年6月20日発行号

名称は「JAPAN BASE」

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU、東京都港区北青山、土田雅人会長)は6月6日、日本代表強化拠点「JAPAN BASE」(福岡市東区香椎浜ふ頭1丁目)を開所した。
同所は、コカ・コーラボトラーズジャパン㈱が福岡市から土地を賃借し整備、ラグビーチームのコカ・コーラレッドスパークスのホームグラウンドとして使用していたが、21年をもって廃部となっており、JRFUが市と賃貸借契約を結んで運営を引き継ぐことを発表していた。敷地面積は約5万4千㎡。施設にはグラウンド2面のほか、コミュニティサービス棟、トレーニングルーム、クラブハウス(49室、最大87人収容)があり、既存施設を活用する形で再整備した。クラブハウスは、エリートクラスのラグビーチームとアスリート強化・育成のため改修。各カテゴリーの日本代表チームや国内外のプロチームが合宿を行うことを前提に、宿泊施設と食堂を備えている。コミュニティサービス棟には、最大100人の収容が可能なホールを整備しており、各種レセプションやミーティング、ラグビー競技会等開催時のゲストラウンジなど多目的ホールとして活用する。福岡県の協力で、県産の伝統工芸品も展示している。ホール横のスペースにはシャワールームや更衣室も備えている。昨年12月からグラウンドの貸し出しを開始しており、今年秋ごろから日本代表チームの利用を想定している。
JRFUの土田雅人会長は「協会の2050年に向けた長期ビジョンでは、男女ともに世界トップクラスのチームをつくること、もう一度ラグビーW杯を日本に誘致することを目標としている。念願だった固定拠点での合宿を通じて最高レベルを目指すほか、ラグビー振興の観点からも、一人でも多くの子どもにラグビーに親しんでもらえるような拠点にしていきたい」、高島宗一郎福岡市長は「歴史や市民の皆さんの思いが詰まった場所が、日本代表の拠点として生まれ変わることを誇りに思う。日本代表の勇姿を間近で見て、目標としてほしい」とあいさつした。