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福岡市実証実験フルサポート事業に採択  ウェルモ


自宅や介護施設でのモニタリングシステムで

介護事業者向けシステム開発の㈱ウェルモ(福岡市博多区博多駅東1丁目、鹿野佑介社長)は4月13日、福岡市実証実験フルサポート事業の採択を受けた。
同事業は市と福岡地域戦略推進協議会(FDC)がIT・IoT技術活用で社会的課題の解決につながる民間企業の実証実験プロジェクトを支援・助成する制度。今回採択を受けたのは、同社が東京電力パワーグリッド㈱(東京都千代田、金子禎則社長)と㈱エナジーゲートウェイ(東京都港区、林博之社長)と共同開発を進めている電力やセンサー情報を用いた居宅内モニタリングシステム。自宅や介護施設での電力データや人感センサーなどをもとに、利用者の生活行動や異常状態を推定。異常時には家族や介護事業所、ケアマネジャーに通知を行うほか、モニタリングレポートも提出する。新型コロナウイルスの影響で延期になる可能性もあるが、6月から実証実験を開始する予定。市内の介護事業所の協力のもと、ケアマネジャーや介護サービス利用者、その家族など約50人規模で実施する。同社では「今回の実証実験で得たフィードバックを反映し、事業化を進めていきたい」と話している。
同社は2013年4月設立。資本金17億2000万円、従業員141人。

2020年6月2日発行