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福岡市南区の調理職人養成校を買収 西部ガス


「食」業界でのネットワーク構築を目的に

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は、このほど調理職人養成校を運営する㈱スピリッツオブマイスター(同市南区寺塚2丁目、中村一善社長)の全株式を取得した。買収額は非公表。
飲食等サービス業を担う人材育成の基盤づくりや「食」業界でのネットワーク構築を図ることで、エネルギー事業とのシナジー効果の創出を目指すもの。同社は2016年に策定した「西部ガスグループ中期経営計画」において、グループ事業全体の収益拡大を目指すために、新事業参入も視野に幅広く事業拡大を進めている。
スピリッツオブマイスターは、飲食業界における若手人材不足の解決策のため、座学だけではなく実地訓練を重視した料理学校。在学期間中に福岡の著名なホテルや専門店を中心にインターン研修をすることで、就業率の高さや就業後の離職率の低下に繋がっており、意欲の高い人材を輩出している。
さらに、2020年春の完成をめどに同市南区大橋に新校舎を建設して移転する計画で、これまでよりも多くの生徒の受け入れが可能となる。西部ガスでは「今後もエネルギー事業との関係が深い分野へ積極的に投資し、事業拡大に取り組んでいく」としている。
スピリッツオブマイスターは2010年10月設立。資本金は300万円。主業務は料理技術職人の育成事業。売上高は3500万円(2018年6月期)。従業員数は2人。

2019年4月16日発行