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福岡市医師会成人病センターを事業譲受 福岡大学


来年4月「福岡大学西新病院」に

福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目、山口政俊学長)は来年4月、福岡市医師会(長柄均会長)から「福岡市医師会成人病センター」(同市早良区祖原)を事業譲受する。福岡大学病院(同市城南区)、福岡大学筑紫病院(筑紫野市)、福岡大学博多駅クリニック(福岡市博多区)に続く4カ所目の病院展開。

病院名は「福岡大学西新病院(仮称)」。同医師会は建物と医療設備機器などを無償譲渡し、土地は貸し付け。患者および希望する正職員はそのまま引き継ぐ。また、新たに小児科を設け、福岡大学の小児科医3人が常勤することで福岡市立こども病院が同市東区に移転して以来、課題となっていた都市圏西部地区の小児科医療の充実を図る。このほか現在の診療科を基本に内科系一般病床の病院として整備するとともに、高度急性期医療後の急性期・回復期の患者を受け入れるなど高度急性期が専門の福大病院との連携も進める。

新病院の概要は敷地面積3551平方m、地下1階付5階建て延べ床面積7050平方m。職員数(4月1日現在)は176人。病床数は現状の120床のうち小児科を10~20床とする予定。診療科目は内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、呼吸器内科、感染症内科、血液リウマチ科、放射線科、小児科(新設)。福岡大学では「福岡市医師会成人病センターが培ってきた理念と診療機能を継承するとともに、新たに小児科を加えることで、福岡都市圏西部地区の小児二次救急医療の充実・発展に貢献したい」と話している。

2017年6月13日発行