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福岡市動植物園に巣箱設置 博多ミツバチプロジェクト


週刊経済2023年7月19日発行号

体験や環境教育へ

NPO法人博多ミツバチプロジェクト(福岡市博多区住吉3丁目、吉田倫子理事長)は6月29日、福岡市動植物園(同市中央区南公園)にニホンミツバチの巣箱2箱を設置した。
同法人は行政や企業と連携しミツバチの保護や環境保全活動を目的として設立。都市型養蜂に注力しており5月には国特別史跡・大宰府跡蔵司地区に設置している。同法人が市側に園に蜜源があることを提案し実現した。設置場所は市の取り組みである一人一花運動の拠点「ボタニカルスクエア」の遊休地約100㎡。巣箱2箱には約8千匹のミツバチが生息しており、公立植物園での養蜂は珍しいという。これまで鑑賞中心だった植物園を巣箱の観察や採密の体験会など子どもたちの環境教育に繋げるほか、養蜂に関心をもつ一般向けの養蜂教室も検討しており植物園の新たな活用を目指す。同設置にはラーメン店「博多一幸舎」を展開する㈱ウインズジャパンホールディングス(博多区博多駅2丁目、吉村幸助社長)が支援しており産学連携の活動も視野に、採れたハチミツを商品化し特産品として売り出すことも計画。採密は10月頃を予定。吉田理事長は「受粉活動が生態系の維持に与える影響をミツバチを通して学んでいただけたら」と話している。