NEWS

福岡市内43施設にQRコード決済を導入 東京のデジタルガレージ


週刊経済2021年9月14日発行

5種の決済に対応

決済、マーケティングなどIT関連事業を手掛ける㈱デジタルガレージ(東京都渋谷区恵比寿南、林郁社長)は9月1日から、福岡市内43施設にQRコード決済「クラウドペイ」を導入した。

同社は2017年から福岡市と連携し、スタートアップ支援やヘルスケア分野の実証実験などに取り組んできた。今回はDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環で、キャッシュレス決済のシステムを提供する。1つのQRコードで複数のQR・バーコード決済が可能なことが特徴で、現在「d払いⓇ」、「LINE Pay」、「au PAY」、「Alipay」、「WeChatPay」に対応。利用者のモバイル端末で店頭のQRコードを読み取る「MPM方式」を採用しており、POS端末など新たな機器は不要。加盟店は専用アプリで取引業務を一括管理できるため、運用・経理業務の省人化もメリットとして打ち出す。導入施設は、福岡市動植物園、市内自転車駐輪場の一部、市営渡船の各待合所窓口、各区の体育館・市民プールなど。

同社では「今後PayPayへの対応も予定している。決済サービスの提供で、省庁・自治体をはじめとしたDX化に貢献していきたい」と話している。

同社は1995年8月設立。資本合計は630億8200万円(21年3月期)。売上高は404億7800万円(同)。