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福岡市内を走る西鉄路線バスを美術館に 明治産業


週刊経済2024年10月2日発行号

1台限定で装飾、来年8月中旬まで

LPガス供給やリノベーション、不動産管理を手掛ける㈱明治産業(福岡市中央区薬院1丁目、明永喜年社長)は、同市内を走る西日本鉄道㈱バス一台の装飾を一新し、9月~来年8月17日までの1年間、限定ラッピングバスの運行を開始した。
福岡都心で約8万戸のLPガスを供給する市内トップシェアの明治産業では、従来からPRの一環で事業内容を紹介するキャラクターを全面に打ち出したラッピングバスを走らせており、契約更新のタイミングで近年力を入れているアート作品を取り入れたデザインに変更した。外装は、同社のバーチャル受付係「唯花さん」の原画を手掛けたアーティスト、大森かずえさんに依頼。「美術館気分」をコンセプトに、車内も若手アーティストの作品ポスターで彩り、乗客は降車ボタン下に設置されたステッカーQRコードから気になった作品のアーティスト情報を見ることができるほか、感想をシェアすると抽選で毎月5人にアートグッズが当たるという。ラッピングバスは1台限定で運行路線は市内を走る「12 福大-田島-赤坂門-天神」。主な停留所は博多、天神、六本松、片江営業所。明永社長は「バスという移動空間をアートが楽しめる特別な時間に変えることで新しい体験を提供していきたい」と話している。