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福岡市内で非接触カーシェアサービスの実証実験 LOMA


週刊経済2021年7月27日発行

車載型EVバイク搭載

カーシェアサービスのプラットフォーム開発などを手掛ける㈱LOMA(福岡市中央区大名1丁目、中川善智社長)は今年5月から無人で貸出、返却が可能な非接触カーシェアサービスの実証実験を開始した。
ソニーネットワークコミュニケーションズ㈱(東京都)と㈱東海理化(愛知県)2社の技術提供を受け、博多区、中央区の2か所の営業拠点から半径5キロ圏内で車載型EVバイクを搭載した車を貸し出す。同社が提供する「LOMACA」のアプリで車の開閉が可能。24時間利用でき、従業員が指定の場所に車を停めた後は、車載型EVバイクで営業所まで帰る。利用者はデジタルキーで車の開閉ができ、非対面、非接触の貸し出しを可能にした。返却時は、利用者が返却を希望する近隣のコインパーキングに駐車した後、GPS情報に基づき、従業員が車を回収する。2020年3月に福岡市内で「LOMACA」を3台からスタートし、現在、2カ所で69台の車を設置。22年3月までに福岡市内10拠点200台を増車する計画。同社は「カーシェアの優位点である非対面、非接触での貸し出しと、返却、レンタカーの優位点である利用前後の清掃、除菌、点検を組み合わせた点が強み」と話している。
同社は2020年3月設立。資本金は500万円。従業員は6人。