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福岡市の実証実験支援事業に採択 クアンド


週刊経済2021年4月6日発行

2度目

アプリケーション・Web開発などの㈱クアンド(福岡市中央区大名2丁目、下岡純一郎CEO)は3月15日、福岡市と福岡地域戦略推進協議会(略称FDC、同区天神1丁目、麻生泰会長)が手掛ける「福岡市実証実験フルサポート事業」に採択された。
今回採択されたのは、同社が推進する「Digital Factory」構想。これは、20年4月に同社が初めて福岡市実証実験フルサポート事業に採択された建設・メンテナンス業界向け遠隔支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」のユーザーのニーズから生まれたもので、遠隔からリアルタイムの設備の状態を確認し現地作業員に指示を出したり、設備に関する図面やファイルなどの管理や共有も一緒に行えるといったツールの提供を目指す。実証実験では、設備データの3D化と遠隔コミュニケーションツールを活用した維持管理に取り組み、利用者ニーズや運営上の課題などを検証。人手不足が深刻な課題となっている建設・メンテナンス業界の現場業務の生産性向上を図る。
実証実験フルサポート事業とは、福岡市とFDCが、社会課題の解決や市民生活の質の向上などにつながる民間プロジェクトを定期的に募集し、採択したプロジェクトに対して実証実験のフィールドの提供・あっせんをはじめとした支援をするもの。