福岡市のネクスト‐ライフ‐デザインを子会社化　名古屋市のＡＶＡＮＴＩＡ

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週刊経済2023年7月4日発行号

福岡・九州での展開強化

注文住宅事業、戸建分譲事業、マンション事業などを手掛ける㈱ＡＶＡＮＴＩＡ（アバンティア・名古屋市瑞穂区、沢田康成社長）は６月３０日付で、戸建住宅の設計・施工・販売等を手掛ける㈱ネクスト‐ライフ‐デザイン（福岡市城南区長尾４丁目、大津慶吾社長）の全株式を取得し、完全子会社化した。
アバンティアは中期経営計画で「トップラインの拡大」を重点戦略とし、地盤とする中部圏に次ぐ第２・第３の柱を目指して、事業エリアを拡大している。九州では２０２１年６月に福岡支店を開設し、福岡市内を中心に戸建住宅の供給を実施してきた。現在、福岡市中央区梅光園２丁目に支店を置いている。ネクスト‐ライフ‐デザインは２０１３年４月の設立以来、同市内を中心に戸建住宅を供給し、佐賀県や熊本県にも展開を広げている。アバンティアは同社をグループに加えることで、九州地域での事業基盤拡充と、仕入れや購買に関するネットワークを融合させ、営業基盤強化・拡大を図る。両社のこれまでの実績を踏まえ、今後福岡エリアで年間１２０～１３０棟の供給、７０億円以上の売り上げを見込んでいる。
沢田社長は、ネクスト‐ライフ‐デザインについて「設立１０年と若い会社でありながら、設計・デザインなどの工夫でレベルの高い住宅を提供されており、他社と差別化できていると感じた」と評価。「当社のＭ＆Ａは９社目で、企業の名前や文化などを残す形で取り組んできた。今回も同じ方針で、社員の皆さんと話をしながら、時間をかけてシナジー効果を追求していきたい」、大津社長は「会社の文化を継続させられることが、Ｍ＆Ａを決断する決め手となった。福岡都市圏での競争が激化し、用地取得などの課題もある中で、双方で協力しながら事業を強化・成長させていきたい」と話している。
同社は１９８９年１１月設立。資本金は３７億３２６７万円。従業員数は５９１人。２２年８月期の連結売上高は５８７億５３４０万円。ネクスト‐ライフ‐デザインは２０１３年４月設立。資本金は１千万円。従業員数は４５人。２３年３月期の売上高は３１億２６００万円。